また怪しげなテーマで連載を始めてみようと思います。
WCS前というタイミングのため、不定期になる予定。

皆さん、お金は好きですか? 私は好きです。
ポケモンカードは企業が作った商品ですから、お金との関係は決してなくなりません。
普段の遊びや競技の裏にあるお金の関係を、ちょっとだけ覗いてみましょう。


第一回は、カードショップでのお買い物のお話です。

「せっかく来たから、売上に貢献するか。1パックで良いかな?」
たまに見かける光景ですが、不正解です。
お店に貢献しようと思うなら、シングルカードを買ってください。


カードショップではパックなど未開封商品の他に、シングルカードを売っていることがあります。
実は、この2種類の商品は粗利率※1が全く異なります。

ポケモンカードの場合、仕入原価は1パックあたり112円前後だと聞きました。
仕入原価はお店によって違いますが、大体7~8割と考えてよいでしょう。
ということで、1パック売れると約37円の儲け※2になります。

シングルカードの場合、買取価格は販売価格の3割前後を目安に設定するそうです。
150円のシングルカードなら、買取価格は45円くらいと思われます。
1枚売ると、105円の儲けです。

1パック売れたら37円、同じ金額のシングルが売れたら105円の儲けなので、
お店としたらシングルが売れた方が2.5倍嬉しいということになります。

結論「お店が好きならシングルを買おう」


上記例はかなり単純化しています。
実際の買取価格には色々な要素がありますし、手間=人件費も掛るため、買取価格がそのまま原価になるわけではありません。
それに、パックが儲からないからといって、売れないのはもっと困ります。
ですが、パックよりもシングルを売りたいのは基本的に間違いありません。

ところで、ポケモンカードはシングルがあまり売れないTCGだそうです。
同様に、売りに来てくれる人も少ないと聞きました。
シングルがたくさん売れて、すぐに買取で補充できるのがお店の理想なので、
ポケカの取扱店が多くないのは、プレイヤー人口以外にもシングルの事情がありそうです。


次回は、デュエルスペースにまつわるお金をテーマにする予定です。


※1 販売価格 - 仕入原価 = 粗利益 となり、粗利率は「粗利益/販売価格」です。簡単に言うと、粗利率が高い商品の方が、売上が同じでもより儲かります。

※2 人件費や各種固定費があるので厳密に「儲け」とは言えません。わかりやすく単純化しています。「貢献利益」といった方が正しいですが、気になる方は調べてください。

コメント

CHANG
2015年7月31日0:48

ふむふむ。興味深い。

Sパパk
2015年7月31日6:57

参考になりました。
たまにコンビニなどで売っている半額パックは完全に赤字なんですね。

けいりょう(KR)
2015年7月31日7:00

次回も楽しみにしてます。

せっかく来たから1パック買うかな
は、何かいーの引けたらラッキー♪というのもありますね

そうじん
2015年7月31日17:50

納得です。シングル買わなきゃ!って気になりますね。

みれ
2015年7月31日23:10

>CHANGさん
興味もってってー。

>Sパパkさん
不良在庫なので、仕方がないですね。
見付けた人はラッキーかもしれませんが。

>KRさん
ありがとうございます。
本編では色々書いたものの、買いたいものを買うのが一番ですね。
趣味ですから、好きに楽しみましょう。

>そうじんさん
たくさん買った方が、取扱量も増やしてくれますからね。
ほしいカードがあったら、一思いに!

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