コラム:TCGとリスク
2015年3月3日 考察 コメント (2)リスク[Risk}
直訳すると「危険」という意味で、嫌な印象を持つ人がほとんどだと思います。
しかし、何かをするには必ず付き合わなければならないものです。
競技の世界以外での、リスクとの付き合い方を少しご紹介します。
■情報セキュリティ
システムとかそういう分野ですね。
想定されるリスクは、システムの停止や不正アクセスなど、多岐にわたります。
情報処理推進機構では、システムを保有する経営者へ向けて、リスクとの付き合い方に次のようなアドバイスをしています。
(https://www.ipa.go.jp/security/manager/protect/pdca/risk.html)
1. リスク低減
リスクが発生する確率を下げることです。
パソコンが故障したら困るので、定期的に点検するといった方法です。
ポケカで例えるなら、サポ事故が怖いのでサポートをたくさん入れるといった構築が当てはまります。
2. リスク保有
リスクがあるのを認識しつつ、対策をしないことです。
パソコンが故障したら困るけど、新しいのを買うお金はないから仕方がない、といったイメージです。
ポケカで例えるなら、サポ事故は怖いけど、これ以上増やすと必要なポケモンが入れられないから諦めよう、といった考え方です。
3. リスク回避
リスクがあるなら、それ自体を止めてしまおうということです。
インターネットに接続するとウィルスに感染する可能性があるから、不便でも社内ネットだけにしよう、などです、
ポケカで例えるなら、エネ事故が怖いから、エネを使わないニョロトノデッキを使おう、といった考え方です。
4. リスク移転
リスクが現実になってしまったときに、損害を別のところに負担してもらう方法です。
パソコンが故障したら修理費がかかりますが、故障時に修理費を出してくれる保険に入っておくなどです。
ポケカでのわかりやすい例えは、思いつきませんでした。
このうちのリスク低減については、無意識に実践している人が多いのではないでしょうか。
反対に、リスク保有、リスク回避の考え方をしている人は少ないかもしれません。
リスクとは、現実になる可能性とその損害を考えて、バランスが取れる場合だけ対策するものなのです。
■金融
金融の世界では、リスクとは変動幅のことだとされています。
リスクが高いとは、大きく儲かる可能性がある代わりに、大きく損する可能性もあることを示しています。
どういうことか。
銀行預金は基本的に減ることはありませんが、1年で倍になることもありません。ローリスク、ローリターンです。
反対に、株の取引は失敗すると大きく損をしますが、うまくすれば1年で資金を倍以上にすることも可能です。ハイリスク、ハイリターンです。
ハイリスクであることは、暗黙的にリターンが大きいことを示しています。
これはリスクとリターンのバランスが崩れているものは、市場原理によって価格が調整されるという前提があります。
興味を持ったら、ミクロ経済学などを調べてみてください。
ポケカに例えると、フラダリの代わりにポケモンキャッチャーを入れる考え方が当てはまります。
運が良ければ効果絶大ですが、失敗する可能性も含んでいます。
コインを嫌う人は多いですが、リスクとリターンが見合うなら試す価値があるのです。
―――
紹介したのは私が勉強した世界のお話です。
違う世界には、また違うリスクとの付き合い方があるでしょう。
リスク。うまく付き合えていますか?
直訳すると「危険」という意味で、嫌な印象を持つ人がほとんどだと思います。
しかし、何かをするには必ず付き合わなければならないものです。
競技の世界以外での、リスクとの付き合い方を少しご紹介します。
■情報セキュリティ
システムとかそういう分野ですね。
想定されるリスクは、システムの停止や不正アクセスなど、多岐にわたります。
情報処理推進機構では、システムを保有する経営者へ向けて、リスクとの付き合い方に次のようなアドバイスをしています。
(https://www.ipa.go.jp/security/manager/protect/pdca/risk.html)
1. リスク低減
リスクが発生する確率を下げることです。
パソコンが故障したら困るので、定期的に点検するといった方法です。
ポケカで例えるなら、サポ事故が怖いのでサポートをたくさん入れるといった構築が当てはまります。
2. リスク保有
リスクがあるのを認識しつつ、対策をしないことです。
パソコンが故障したら困るけど、新しいのを買うお金はないから仕方がない、といったイメージです。
ポケカで例えるなら、サポ事故は怖いけど、これ以上増やすと必要なポケモンが入れられないから諦めよう、といった考え方です。
3. リスク回避
リスクがあるなら、それ自体を止めてしまおうということです。
インターネットに接続するとウィルスに感染する可能性があるから、不便でも社内ネットだけにしよう、などです、
ポケカで例えるなら、エネ事故が怖いから、エネを使わないニョロトノデッキを使おう、といった考え方です。
4. リスク移転
リスクが現実になってしまったときに、損害を別のところに負担してもらう方法です。
パソコンが故障したら修理費がかかりますが、故障時に修理費を出してくれる保険に入っておくなどです。
ポケカでのわかりやすい例えは、思いつきませんでした。
このうちのリスク低減については、無意識に実践している人が多いのではないでしょうか。
反対に、リスク保有、リスク回避の考え方をしている人は少ないかもしれません。
リスクとは、現実になる可能性とその損害を考えて、バランスが取れる場合だけ対策するものなのです。
■金融
金融の世界では、リスクとは変動幅のことだとされています。
リスクが高いとは、大きく儲かる可能性がある代わりに、大きく損する可能性もあることを示しています。
どういうことか。
銀行預金は基本的に減ることはありませんが、1年で倍になることもありません。ローリスク、ローリターンです。
反対に、株の取引は失敗すると大きく損をしますが、うまくすれば1年で資金を倍以上にすることも可能です。ハイリスク、ハイリターンです。
ハイリスクであることは、暗黙的にリターンが大きいことを示しています。
これはリスクとリターンのバランスが崩れているものは、市場原理によって価格が調整されるという前提があります。
興味を持ったら、ミクロ経済学などを調べてみてください。
ポケカに例えると、フラダリの代わりにポケモンキャッチャーを入れる考え方が当てはまります。
運が良ければ効果絶大ですが、失敗する可能性も含んでいます。
コインを嫌う人は多いですが、リスクとリターンが見合うなら試す価値があるのです。
―――
紹介したのは私が勉強した世界のお話です。
違う世界には、また違うリスクとの付き合い方があるでしょう。
リスク。うまく付き合えていますか?
コメント
サポ事故のリスクを低減する代わりに、サイド2枚取られるリスクを負担します。
ジラーチはポケカで最もメジャーな「保険」かもしれません。
金融の歴史はそれとの闘いの歴史だと思います。
ボラティリティとどう向き合い、読み合うかが勝負の鍵!
新たなリスクの発生を、コストと見做せるのか微妙なモヤモヤは残るかもしれません。