テーマ連載第3週はコインとダイスの話をメインにお送りします。
海外ではサイコロ(ダイス)を使う人が多いことを知っている人も多いと思います。
ですが、実はコインとダイスの話には基本ルールに関わる、日本との大きな違いがあります。
今回はそれも含めてお話していきます。

テーマ連載の概要については、予告の記事を確認してください。
http://blog.livedoor.jp/ootsuki_mire/archives/52037719.html


●基本
コインには表と裏があります。英語では表を「heads (ヘッズ)」、裏を「tails (テイルズ)」と呼びます。
また冒頭にも書いたように、コインの代わりにダイスを使う人がたくさんいます。
大会ルールにもRandomizerとして、コインとダイスが同列に扱われています。
表裏との対応に明確な決まりはないようですが、慣習的に偶数を表と扱うのが普通です。
念のために、ダイスを使う場合は相手と確認した方が良いでしょう。
ダイスの結果の英語は、偶数が「even (イヴン)」、奇数が「odd (オッド)」です。

それぞれ色々とルールがありますが、それは後述します。


●ゲームの開始
先攻プレイヤーを決めるとき、日本ではじゃんけんをしますが、
海外のルールではコインフリップによって先攻プレイヤーを決定します。
片方がコインを投げ、もう片方が結果を予想します。当てた方が先攻です。
相手が投げる場合は「Heads or tails?」と聞いてくれるので、好きな方を答えましょう。

そしてここが重要ですが、日本とは先攻プレイヤーを決めるタイミングが違います。

日本では、以下の順番です。(簡略化します)
1. 山札を切る
2. 手札を7枚引く
3. ポケモンを場に出す
4. サイドカードを置く
5. 先攻プレイヤーを決める
6. ゲーム開始

海外では、以下の順番です。(簡略化します)
1. 先攻プレイヤーを決める
2. 山札を切る
3. 手札を7枚引く
4. ポケモンを場に出す
5. サイドカードを置く
6. ゲーム開始

日本では、準備を終えてから先攻を決めます。
海外では、準備を始める前に先攻を決めます。
違いが大きいので、気を付けましょう。
(マッチ戦で順番を選ぶ時も同じタイミングです。)


●コインとダイスの共通ルール
コインとダイスに関する基本的なルールは日本のコインのルールと同じです。
テーブルから落ちれば投げなおしですし、3回転以上必要なのはコインもダイスも同じです。
ただし、回転数だけでなく高さの規定があり、コインもダイスも肩よりも高く投げなければなりません。


●コインのルール
ポケモン公式のコインを使う必要があります。
それも何でも良いわけではなく、Ruby&Sapphire以降に発売・配布されたものに限られます。
また日本のコインより一回り大きいサイズのものが存在しますが、もちろんそれも使用できます・。


●ダイスのルール
以下の制限があります。(Randomizerとして使用する場合)
・正6面ダイス
・透明または半透明な素材
・角が丸く、十分に転がる形であること

フリップに使えるダイスは6面体だけです。もちろん、6面でも形がゆがんでいるものや、重心が偏っているものも使えません。
透明であることという規定はイカサマ防止のために近年導入されました。
重りを入れて重心を変えたダイスが市販しています。
そういったフリップに使えないダイスをダメカン用に使う人もいるため、間違えて使うことがないように注意しましょう。


以上、簡単ですがコインとダイスの話をお届けしました。
日本との違いが大きくて、驚いた方も多いのではないでしょうか?
サプライ関連ということで、コイン以外の小物類の話も追記しておきます。

●スリーブ
日本とは違う制限があります。
簡単に並べると、「無地とポケモン柄しか使えない」「端っこ4辺が同じ色であること」「反射するスリーブはダメ」です。
たねぼーぱぱさんが記事にしていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
http://seedot.diarynote.jp/201406181956213489

●ダメカン
ダイスをダメカンとして使う人が日本よりも多いです。
そして主催側で用意していないので、持参しましょう。

●電子機器
当然ですが、テーブルに置くことはできません。カバンの中にしまいましょう。
この制限には腕時計も含まれ、デジタル時計は着用禁止です。
アナログ時計は持ち込めますが、あまり頻繁にチェックしているとジャッジから注意されます。

●メモと筆記用具
対戦中にメモを取ることができます。
サイド落ちしたカードや、相手が使ったカード、またはダメージ計算の式などを書き込むことができます。
ただしメモのための時間があるわけではないので、相手のターン中など遅延にならないようにメモを取る必要があります。
また、メモ用紙は対戦開始時に白紙でなくてはなりません。
(事前に調べた情報を持ち込むことはできません。)

コメント

ハル父
2014年6月19日21:27

φ(..)メモメモ
勉強になります!

Snorlax082
2014年6月19日22:41

いつも有能な情報ありがとうございます。^^
子供とあーだ!こーだ?言いながら拝見しています。

一つ質問です。
先日海外の動画を観ていたら
1. 山札を切る
2. 先攻プレイヤーを決める
だったんですがここはあまり考えなくて良いんでしょうか?^^;

レーリー
2014年6月19日23:41

みれさん
はじめまして。娘がWCSへ参加させて頂くことになった者です。
記事とても参考になりました。
うちは、ダイスを使うので(コインがうまくふれないだけですが・・)
肩よりも高くとか、今から習慣づけることができ
このタイミングで記事読ませて頂き、とても有意義でした。
負けちゃう要素を一つ減らせたかとも思っております。
文章とても読みやすかったです。次回も楽しみにしてます。ありがとうござました!

みれ
2014年6月20日20:51

>ハル父さん
着々と準備を進められているようですね。

>Snorlax082さん
いつ頃の動画でしょうか?
私も人に聞くまではこのことを知らなくて、ルールブックで確認して驚いたクチです。
少なくとも去年は日本と同じだったので、私も記事に書いたルールでは対戦したことがないし、見たこともありません。
ちょっと、確認が必要かもしれませんね。

>レーリーさん
ようこそいらっしゃいました。
大きな舞台だと習慣がものをいいますね。
ダイスの投げ方ですぐに失格になることはないでしょうけれど、不安要素を一つでも取り除けそうで良かったです。
連載はもう半分続きますので、ぜひ参考にしてください。

あさみな
2014年6月21日0:35

ありがとうございます。
今回も、勉強になりました。
ダイスを肩よりも高く投げると、カードが
キズつく事も有りそうだなと思いました。
どのように、ダイスを投げるのか
お会いした時にでも、教えて下さい。

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