なんと、個人からの中古品の買い取り金額には消費税が含まれているらしい。

少し前、カードショップで要らないカードを売った時、金額計算の際に総額を元にして何かを算出していました。
どうやら、買い取り金額の消費税を計算していたようです。もちろん、買い取りの明細書に消費税の項目はありません。
気になって後で調べてみたら、古物商が個人から物を買い取るとき、消費税を支払ったことにして良いというルールがあるそうです。
もちろん、受け取った方は個人なので消費税を納める必要はないのですが、変な感じですね。


さて、ここからは七面倒くさい話になるので、読み飛ばし推奨です。
リクエストがあったので書きますが、続きは気になる人だけどうぞ。

以上のルールによって、消費増税によってカードショップの利益が増えるんじゃないかと思いました。

店は客から受け取った(預かった)消費税を国に納めるのですが、この時に仕入れや経費に掛かった分の消費税分を相殺することができます。
たとえば100円仕入れば消費税を5円支払っているので、200円の売上によって預かった消費税10円を国に納めるとき、すでに支払っている5円を除いて、5円だけ国に納めればいいのです。

ここで個人からの買い取りに話に戻りますが、常識的に考えて増税分を買い取り額に上乗せすることはないでしょう。
現在は買取金額の5%分を消費税としていますが、増税後は8%分が消費税になります。
買取の時の支出は同じですが、その内訳たる「納める消費税と相殺できる支払消費税」の割合が上がっているので、最終的に国に納める消費税が少なくなり、その分店の利益が増えます。

もちろん、消費増税による売上の減少がないことが前提ですが。

※説明重視で、内容の簡略化と専門用語の回避をしています

コメント

endeavor
2014年1月7日0:22

理解しました。これが買い取り産業が盛んな理由の一つなのかもしれませんね。

ただ、最後に書いていますが、増税したからカードを値上げして同じように売れるとは思えませんし、増税を理由にカードをさらに安く買いとるとなると、同じように仕入れることができるとも限りませんね。

みれ
2014年1月7日22:37

少し誤解があるようです。
増税後も、買い取り額はおそらく変わらないでしょう。なぜなら、売る側(一般人)が受け取る額は、増税の前後で同じだからです。

1枚100円のカードを買い取る場合、渡す金額は100円です。
このうち5%相当が消費税なので、内訳は本体代金96円、消費税4円です。
一方増税後は8%になるので、内訳は本体代金93円、消費税7円になります。
(普通の消費税計算と同じで、1円未満は切り捨てます)
仕入れの時に支払った消費税は、売上と一緒に客から預かった消費税を国に納めるときに相殺されるので、上記の例だと5%の時は4円分しか相殺できませんが、8%になると7円分も納める金額が少なくなります。
これが今回のからくりです。

お気に入り日記の更新

日記内を検索