何かと話題のトロピカルビーチですが、正確な情報はあまり知られていない様に思います。
情報を少し整理した上で、それぞれの価値観でこのカードと向き合ってみると良いんじゃないでしょうか。

とりあえずは、高い高いと話題なのでお値段のお話からしましょう。
私が知る限りでは、トロピカルビーチは11月に入ってから10枚がヤフーオークションで落札されています。
1日の落札額が20,000円で、直近の落札である23日は殿堂ベルトや東京タワープロモのプラスパワー等々色々ついて30,000円の落札です。
出品それぞれでオマケのあるなし、2012か2011かといった違いはありますが、10件の平均落札金額は23,790円でした。
(なお、外国語版のみの落札はカウントしていません。)

ではこのカードはどのように配布されたのか。世界大会 Pokemon World Champion Ships 2011/2012の参加賞です。
書くと長いので、詳しくは↓のページを参照してください。
http://w.livedoor.jp/english_ptcg/d/WCS%a5%d7%a5%ed%a5%e2%20%a5%c8%a5%ed%a5%d4%a5%ab%a5%eb%a1%c1

WCSの参加賞のカードではありますが、配布対象はTCGの代表に限らずビデオゲームの代表も含むようです。
WCSの公式ページ(http://www.pokemonworldchampionships.com/2012/ 他)から推計した、トロピカルビーチの配布枚数は以下の通りです。
参加賞だけもらって不参加の人がいたりで多少ずれるかもしれませんが、基本的に差は出ないはずです。

2011年版
TCG ジュニア89、シニア103、マスター122
Video Game ジュニア29、シニア29、マスター34
合計 406枚

2012年版
TCG ジュニア89、シニア92、マスター127
Video Game ジュニア34、シニア35、マスター33
合計 410枚

というわけで、日本語版のトロピカルビーチは816枚存在するようです。
ただし、世界大会の参加賞なので皆さん自国に持ち帰ってしまいます。
日本国内の存在数はこれより大幅に少ないでしょう。

ところで、WCSは株式会社ポケモンではなくThe Pokemon Company Internationalが開催しています。
協力関係や資本関係がどうなっているのか調べられませんでしたが、実際にトロピカルビーチを配布したのはThe Pokemon Company Internationalです。
デッキ採用レベルのカードを世界大会で配布した事に対する異論もありますが、株ポケがそうした、というのは少し違うのかもしれません。真相はわかりませんが。


ここまでは、ある程度の根拠を示せる客観的な情報です。
この先は価値観の話に入っていきます。


トロピカルビーチはWCSの参加賞。
そして、日本人が参加するためには日本代表になる必要があります。
日本では代表選手は費用会社持ちでWCSに参加できます。
しかしここで支給されるのは航空機の代金とホテル代だけ、空港までの交通費と現地滞在費は自己負担です。
一番大きな費用を負担しなくて良いのでお得な事に間違いは無いですが、成田空港までの運賃と一食10ドルでは済まない現地滞在費はなかなかの金額になります。
もちろんその分楽しんでいるはずですが、トロピカルビーチ入手のために必要な費用として考えるならば、オークションで済ませてしまった方が格段に安いのかもしれません。

もう一つ見逃せないのは、そもそもが貴重なプロモーションカードだということです。
日本人への配布は年ごとそれぞれ30枚ほどなので、コレクター需要が十分にあるカードです。
参考までに。国内大会入賞賞品のビクトリーカップは1~3位まで、順位では値段に差が付かず50,000~80,000円ほどで落札されています。

とはいえ、究極的にはトロピカルビーチは厚紙に印刷を施した物体に過ぎません。
わずか2gの紙が20,000円以上するなんて異常、という価値観ももちろんありです。
子供の遊びを理解しない親御さんの言いそうなことではありますが。
余談ですが、本日の金の取引価格の終値は4,878円でした。
グラム当たりの値段は金よりも高いようです。

今回私が示せるのはこんなところです。
価値観に変化はありましたか?
高いと思うも安いと思うもそれぞれだと思いますが、存在するものは仕方がありません。
知るべき事を知ったら、自分の中で適当に折り合いを付けるのが良いんだと思います。

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